質問の仕方について
※当ページはクライアントさん限定記事です。
お疲れ様です、ユウトです。
先日より、僕のコンサルを受けてくれているショウタさん(@sho_15k)の質問の仕方がとても良いと感じていたので、シェアさせていただきます。
(本人には確認済み)
ショウタさんからの質問
何度もすいません。
ちょっとモヤモヤしていたので
お時間あるときに見て頂けると
幸いです。コンセプトですが、
「ネットビジネスで最重要のスキルを〇〇日で身につけ、
1.お金や将来の不安から開放される人生
or
2.会社に縛られて働く生活から抜け出す人生を手に入れる〜」
というのはどうかなと。
BAのコンセプトを参考にして、
具体的な金額は入れなくてもいいのかなと判断しました。質問以下の2つです。
質問1
1or2どちらがいいか又はどちらもダメか?質問2
「ネットビジネスで最重要」
というワードは抽象度が高いか?1つ目の質問ですが、
僕の感覚ではターゲティングを
考慮すると1.の方が刺さるかなと
感じています。お手数おかけしますが、
ユウトさんの見解お聞きしたいです。
よろしくお願い致します。
いかがでしょうか。
あなたは、ショウタさんの質問の仕方のどこが良いかわかりますか?
僕が良いと思ったのは以下の4点です。
- いきなり質問ではなく、ねぎらいの言葉から始まる(好印象)
- 【重要】質問が1、2とまとめられている
- 【重要】質問がクローズドクエスチョンである
- ねぎらいの言葉で終わる。返答はいつでもいいよ、と相手に猶予を与える(回答のプレッシャーが緩和される)
【重要】とは書きませんでしたが、①と④も大事なポイントですね。
質問はコミュニケーションの一環です。例え近しい人に質問する場合でも、相手の内心への配慮はすべきです。
逆にこれができていない人。不躾な質問をする人、相手の苦労を労えない人(=自分本位な人)は嫌われます。
もちろん、「最初はできなくて仕方がない」のですが、ビジネスはお金が絡むプロの世界。いつまでも「初心者なので」とは言っていられません。
僕も20代前半の頃は、こういった基本的なことができないせいで嫌われたり、叱られたり、といったことを経験してきました。
何が言いたいかと言うと、「最初は誰でも上手くできるわけではない」「今ダメなら改善していけばいい」ということです。
ちょっと説教臭い話に感じるかもしれませんが、大事なことです。これを機に改善していきましょう。
質問力は「コミュニケーション能力」を担う大事な要素
【重要】と書いた部分について掘り下げます。
- 【重要】質問が1、2とまとめられている
- 【重要】質問がクローズドクエスチョンである
ここですね。
すごくダイレクトな言い方をすると、質問力が低い人って嫌われます。
特にビジネスマンは、一般の方に比べて、”労力対効果”や、”時間の使い方”に対する意識が強いので、相手の質問の質に対する評価がシビアです。
柔和な顔で対応してくれる経営者も、内心はイラついているかもしれません。
逆に僕は、わかりやすい性格をしているのであえて隠さず、思ったことは包み隠さずズバズバ言うようにしています。
特にクライアントに対しては、他のところでやらかしてほしくないので、ちょっと厳しめにするようにしています。その方がタメになると思っているからです。
と、話が少し脱線しましたが、「質問力が低い」の具体例を挙げてみようと思います。
- 「なんでですか?」「どうすればいいんですか?」「何をすればいいんですか?」を連呼する
- 何が言いたいのかなんとなくわかる。でも、質問内容が不明瞭
- 「確認お願いします!」などとゴールが不明瞭
- 質問が長く、多岐に渡る
この4点ですかね。1つずつ掘り下げます。
①「なんでですか?」「どうすればいいんですか?」「何をすればいいんですか?」を連呼する
①は特に良くないです。自分で考えてない質問。
これはよく覚えておいて欲しいのですが、自分で考えない、ということは、相手に考えさせる、ということです。
つまり、いたずらに相手の時間を奪う、ということです。相手に思考の全工程を丸投げする質問は、相手にストレスを与えます。
これを「攻撃的な質問」と言ったりします。
また、こういった質問は、自分で考える、ということをしないので思考が鍛えられません。
どういったタイプの人が、「なんで?」「どうして?」「どうすればいいの?」という質問をよくしてくるかを考えてみてください。
答えは簡単ですよね。
そう、子供です。
20歳を超えていて子供と同じ水準でいるのは恥ずかしいですよね。
ってことで、最低限、自分で少し考えてから質問をするようにしましょう。
相手にストレスを与える「攻撃的な質問」をしないようにする方法はいくつかありますが、一番わかりやすいのはなるべく「クローズド・クエスチョン」で質問することです。クローズド・クエスチョンとは、わかりやすくいうと、回答者側が「はい/いいえ」で答えられる質問ということです。もしくは「AまたはBまたはC」で答えられる質問。これもクローズド・クエスチョンです。今回、引用させていただいたショウタさんの質問はどちらもクローズド・クエスチョンですよね。
クローズド・クエスチョンの対義語はオープン・クエスチョン。「なんで?」「どうして?」「どうすれば?」などがそれに当たります。
答えの幅が広すぎるから「オープン」というわけですね。オープン・クエスチョンの連発は回答者側にストレスを与えます。
自分できちんと考えて回答者のストレスを減らすクローズド・クエスチョンが自然にできるようになると、相手に不要なストレスを与えずに済むようになりますし、自分の思考力も自然と向上していきます。
②何を聞きたいのかが不明瞭
これって、ちょっと具体的な例を出すのが難しいのですが、稀にいますよね。
何となく言いたいことはわかるんだけど、最後まで聞いてみても、結局何が聞きたいのかがよくわからなかった。
あなたもなんとなくイメージが湧くと思います。
まあ、これは回答者側のレベルが高ければ「つまりこういうことでしょ?」とニーズを拾ってあげたりもするので、そこまで致命的な問題でもないのですが、どうしてもアホっぽく見えてしまいます。
こんな些細なポイントで自分の評価を下げられてしまうのは悲しいですよね。
これを避けるタメにも、質問をする際は、自分の中で聞きたいことをある程度明確化してから質問するようにしましょう。
③「確認お願いします!」「見て欲しいです!」などとゴールが不明瞭
これは結構多いタイプの質問です。
いや、厳密には質問ではないですよね。
ちょっと屁理屈っぽくなってしまいますが、この依頼、字面だけ見ると「確認したら任務完了」と捉えられてしまいますよね。
せめて、
- どこを重点的に見てほしいのか、
- 自分的にはどこが気になっていて、どう改善されると嬉しいのか
などといったことを添えた上で「添削お願いします」などを伝えられると理想的ですね。
特にセールスレターとか、LPとか、10,000文字を超える大作の記事などの確認を依頼する際は、必ず上記の2点を抑えて欲しいですね。
膨大な文章量のコンテンツの添削は、単純にすごく骨が折れますし、全体に対する総括的な回答をしようとすると、どうしても回答の抽象度が高くなってしまいます。
質問に対する回答の質を最大化させることはあなたにとってもメリットが大きいはず。必ず「一番聞きたいところ」と「ゴール」は明確化するようにしましょう。
④質問が多く、多岐に渡る
いくら質問が具体的で明確でも、流石に一度に10個も20個も質問されては骨が折れます。
「はい/いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンならまだいいですが、回答にそれなりの文脈・文章量が求められる質問だと、攻撃力が高く、回答者によっては軽くメンタル的に打ちのめされてしまうかもしれません。
それに何より、バーっと回答の文言を並べられてもあなた自身が読むのが大変でしょう。話が多岐に渡ればインプットも散漫なものになると思います。
やはり「自分で考える」ということをすれば質問の絶対数は減らせるはずなので、「どうしてもわからない」「どうしても気になる」という点だけをピックアップするように心がけましょう。
まとめ
質問力はコミュニケーション能力を司る大事な要素です。
クライアントさんや会員さん、経営をしている方なら、スタッフの質問力をある程度の水準まで高めておくことは、事業を円滑に行う上で非常に優先度の高い事項であると言えるでしょう。
今回は「質問力は大事だよ」というテーマのお話ですが、この記事自体はあなたが「質問される側」になった時にも非常に役立つと思います
ぜひ、何度か繰り返して読んでみてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。
(記事の資料提供をを快諾してくださったショウタさん、ありがとうございました)